2025年4月より帯状疱疹の予防接種が始まりました。
帯状疱疹は皮膚に痛みを伴う赤いブツブツや水疱ができる病気です。水痘帯状疱疹ウイルスが原因で、年齢とともに発症しやすく、80歳までに3人に1人が発症するとされています。特に体調が悪い時に突然発症します。
帯状疱疹のワクチンは2種類あり、投与方法や投与回数、費用などが異なっておりますので接種をご希望される方はご相談ください。
*接種対象年齢:本年度内に65,70,75,80,85,90,95,100歳を迎える方、また100歳以上の方が対象になります。
ワクチンの種類 | 生ワクチン | 組換えワクチン |
接種方法・回数 | 1回皮下注射 | 2回筋肉内注射 (原則2ヶ月以上あける) |
接種条件 | 病気や治療によって免疫が 低下している方は接種できません | 免疫の状態に関わらず 接種可能 |
帯状疱疹に対する接種後の予防効果 | ||
1年時点 | 6割程度 | 9割以上 |
5年時点 | 4割程度 | 9割程度 |
10年時点 | − | 7割程度 |
主な副反応の発現割合 | ||
70%以上 | − | 疼痛 |
30%以上 | 発赤 | 発赤、筋肉痛、疲労 |
10%以上 | 掻痒感、熱感、腫脹、疼痛、硬結 | 頭痛、腫脹、悪寒、発熱、胃腸症状 |
1%以上 | 発疹、倦怠感 | 掻痒感、倦怠感、その他の疼痛 |
*発熱している方、重篤な急性疾患にかかっている方、本剤の成分によってアナフィラキシーを発症したことがある方、予防接種を行うことが不適当な状態にある方は接種を受けることができません
*頻度は不明ですが、生ワクチンについては、アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、無菌性髄膜炎が、組換えワクチンについては、ショック、アナフィラキシーがみられることがあります
参考文献)
帯状疱疹診療ガイドライン2025(日皮会誌:135(3),527-556,2025)、厚生労働省ホームページ